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読書ログ:「お探し物は図書室まで」青山 美智子(著)

2021年本屋大賞第二位! 

青山美智子 著

お探し物は図書室まで

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読了いたしましたー!

いやー本屋大賞にノミネートされていて知ったこの作品、お見事2位だなんて!

素晴らしい!!

この作者の青山さんの作品は「木曜日にはココアを」に引き続き私にとって2作品目でした。

 

ちなみに本屋大賞とは全国の書店員さんがオススメ!これを売りたい!というような本でまず一次審査で10冊のノミネート作品が選出され、その後の二次審査で大賞や順位が決まり発表されるものです。

 

そしてこちらの「お探し物は図書室まで」のお話に戻ります。

 

この本の魅力は何と言っても司書の小町さんの選ぶ一見関係なさそうな本。

お探しの本とは全然違う本なんだけど何かしらそこがキーになっていく。

それも、どの本も実在している本ということで誰もが知っている絵本の名作まで。

その一見関係ないような本と向き合うことによってそれぞれが何かを感じ取るというような物語の書き方に驚きました。

そんな書き方もあるのね。

 

そしてもう一つ驚いたことが。

本を読んでいるとさ、現実とシンクロする場面ってあるよね?

なんか「あっまさに今それだ」とかなるとき。

例えば私この前ある本に「パイナップルケーキ」が出てきたのね、台湾で有名な。

ちょうど台湾出身の友人にパイナップルケーキもらって食べてたらまさにパイナップルケーキが文中に出てきてびっくりしたの!

 

そんな事ってたまにあるじゃん?

この「お探し物は図書室まで」を読んでいる中に

「え、まさに!」「私の好きなことだし!」「え!この前小4の心那が国語の教科書で読んでたし」と、この体験が飛び出す飛び出す。

 

この偶然の連続にびっくりしたのと同時に私の生活に「すっぽり」入ってくる感を存分に味わえて幸せでした。

 

この表現いいな、わー共感だなーっと言った文章を書きとめたらなんと

私の読書ノートは5ページにもなってた。  

読めない漢字や意味がわからない熟語も後から調べられてスッキリ。

 

年齢も職業も異なる将来に迷う5人で1編1編構成されているこちらの作品。

でも後々この5人が少しずつさりげなく、関わっているという設定は「木曜日にはココアを」を読んでいたので納得。青山さんきっとこれ得意分野だね。

 

私は5人の中でも3章の夏子さんが良かったな。

同じ母親というだけでこんなにも気持ちが分かるものなんだなと思った。

完全に状況は違うけど。

 

そしてその中である作家さんがこう言う。

「人生なんていつも大狂いよ。どんな境遇にいたって、思い通りにはいかないわよ。」

この続きがまた深い。

 

私は個人的にとてもポジティブ系だから(笑)失敗や思い通りに事が進まないことに対しては割と大丈夫でいられるんだけどストレートにこう言葉に表現してもらえると心強いよね。

 

あと個人的には「趣味」「日常の楽しみ」の違いについてすごく納得した。

ネタバレ近くなってしまうのでこの辺りにしておこ♪

ではいつも通り、私の読書ノートの一部を。

これ完全にネタバレするので避けたい方はここまでで♪

 

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では♪

またねん!

 

 

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