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アメリカ・インディアナ州での駐在生活をお届け

読書ログ:「ときどき旅に出るカフェ」近藤 文恵(著)

最近読み終えたこちら

「ときどき旅に出るカフェ」 近藤 文恵(著)

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ネタバレはしないように書きます♪

  • あらすじ

ある照明関係の会社に勤める30代OLの主人公、瑛子。

彼女は独身、彼氏ナシ、好きなことは自宅のソファーでくつろぐこと。

今後ドラマのようなキラキラな展開が起きない事はもう知っているがなんだか

「このままでいいのかな」というモヤモヤした気持ちがいつもある。

そんな彼女の近所に「カフェ・ルーズ」という小さな喫茶店があることを知り、瑛子は気に入り足しげく通うことになる。

これまで「行きつけの○○」なんていうお店などはなかった彼女にとって

なぜだか居心地がよく、またすぐ来たいと思わせる秘密の一つとして、店主の

円という女性がいる。実は瑛子の元同僚であった円。

 

カフェ・ルーズは月の最初の数日はお店を閉め、円が旅行(海外、国内)に行く。

(毎回ではないけど)

行った先で気に行った飲み物やスイーツ、料理などをこのカフェのメニューとして出す。ということでこの本のタイトル。

 

いろいろなスイーツや飲み物、カタカナで表記されていてももう覚えきれないほど言いにくい名前のものまでどれも世界のいろいろな味の物。

 

瑛子はもちろん、メニューにも魅了されつつ、日常の小さなことからまぁまぁ大きな問題までこのカフェで円のメニューとともにいろいろ問題に直面し解決していく。

(解決とまではいかないものもあった)

 

 

  • 感想  

短編集でありながらも最初から最後まで一貫性もあり、まとまりある文章たちがとてもふわっと響く。女性がいろいろと抱える日々のいろんな気持ちが素直に書かれていて共感することも多かった。カフェ・ルーズの店主である円の秘密についても後半にぐっと書かれていたところが良かったな。

どのメニューも食べてみたくなるもの、飲んでみたくなるものばかり。

家の近所にこんなカフェがあったら私だって通いたくなるなと思う。

 

少しだけミステリー要素が含まれているけど、ハラハラドキドキ系の物ではないのでゆっくりとした時間にお供するにはぴったり。

旅が好きだったり、カフェが好きだったり、いろんな国の食べ物が好きだったり、さっぱりとした気持ちになれていないことに「?」と思っている人だったり。

そんな人にいい本だと思う。

 

読み終えると、いろいろな立場の人がいろいろ考えながら生きているんだぁと心がほんわかする。違う立場の人の気持ちになった時、私の中の「当たり前」は「当たり前」でなくなることは忘れないようにしようって思ったな。

 

 

調べてみると、この作者さんは食べ物、中でもスイーツを取り上げていることが多いようで少しのミステリー要素と組み合わせで書いていることが多いみたい。

作家さんの頭はどうなってるんだろ、おもしろいなぁ♪

 

こちら読了するまで、ほとんど寝る前のベッドタイムのお供だったんだけど、

この物語の中に自分を置いてみてから眠るという一連のルーティンが気に入り、すぐに2週目も読み終えた。

きっとまた読むと思う♪

 

例の如く、私は読書ノートにメモしながら読んでいました。

↓絶対にネタバレは嫌って人、これじっくり見ないでね♪

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では、また違う本を読み始めているのでまた読書ログ書きまーす!!!

 

 

 

 

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