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アメリカ・インディアナ州での駐在生活をお届け

読書ログ:「スーツケースの半分は」近藤 史恵(著)

こちらの本が以前ブログで書いた、2日で読み切ってしまったものです。

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近藤史恵さんの書籍は「ときどき旅に出るカフェ」に続き私にとって2作品目。

書影も素敵、と言っても私はKindleで読んでいるためデジタルであり白黒ですが。。

でも今回のこちらの本もとても素敵だったのでまずは、天下のAmazon様よりあらすじを。

 

三十歳を目前にした真美は、フリーマーケットで青いスーツケースに一目惚れし、憧れのNYへの一人旅を決意する。出発直前、ある記憶が蘇り不安に襲われるが、鞄のポケットから見つけた一片のメッセージが背中を押してくれた。やがてその鞄は友人たちに手渡され、世界中を巡るうちに“幸運のスーツケース”と呼ばれるようになり……。人生の新たな一歩にエールを贈る小説集。

 

近藤さん、旅系大得意なのね!?

そして今回キーになるのが「青いスーツケース」。

バトンリレーのように繋いでいき、最後は、ストンと心に軽やかに着地してくれるような本。

 

私の選書もある意味偏りがあるのか、最近は「旅」や「パリ」や「カフェ」や「異国」やらそういう類の物が多く、今回もまさに「旅」。

行先はそれぞれだけど、目的地それぞれにドラマがあります。

いいことだけでは到底なく、トラウマも自分の認めたくない思いも、信じたくない事実もありながら紡がれていくストーリーはテンポがよく、読了後はふと長ーい夢を見ていたような感覚でした。青いスーツケースが欲しくなる、そして秘密のメッセージを私も潜めたくなる。

 

コロナ渦であるこの状況に「旅行」に行けなく残念に思っている方も多いと思う。

私は異国暮らしを長くしているのにも関わらず、正直「旅行大好き!!」という感じではない。日常があまりにも楽しくて非日常を味わえなくても十分だなんて捻くれた考えの持ち主なところもある。でもやっぱり「旅」はいいなと、思う。旅を楽しむ子にきっと憧れているんだと思う。

旅行好きな人にはもちろん、少し捻くれた私のような人にも、何かためらっていて背中を押してもらいたいなと思っている人にも、おススメです。

 

小説集、ということもあり、寝る前のベッドタイムの読書には最高でした♪

たまに「何コイツ!」「え、本気で!?」というシーンもたまーにあり、それもスパイスでした。

 

中でも印象的だったこを書き留めた私の読書ノートは3ページにも。

振り返ると心強い言葉をたくさんもらった気がするな♪

今回も4ページぎっしり書けた!

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それでは、また今は過去の本屋大賞受賞作品を読んでおります。

 

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