長女、心那の現地校のクラスでは毎週金曜日にZOOMでMystery Readerと呼ばれるクラスメイトの親につなぎ、絵本を読んでもらうというコーナーがある。
もちろん、ボランティアで親は強制されない。
そして子供達はどの子の親が絵本を読んでくれるかは知らないので
恐らく「Mystery」Rederと言われているんだろう。
どの親とつなぐか知らないのはそのReader本人の子も知らないところがおもしろい。
いきなりクラスでZOOMを通してお母さんがプロジェクターに映し出されるんだから♪
この企画自体は新学期が始まって落ち着いてたあたりだったかな、
担任の先生から「コロナの影響で学内のボランティアは協力いただけないのでこのような企画をやります、興味がある方はご連絡ください」くらいのニュアンスで連絡は来ていた。
この時の率直な私の思いは・・・
私はやらない方がいいな(笑)
みんな素晴らしい子供達だということはさておき、子供は素直だし私のジャパニーズイングリッシュのこのアクセントで心那が親をバカにされたりなんかしたらかわいそうだし
くらいに思っていたの。
そしてある日、心那が言った。
心那「ママもMystery Readerになる?」
私「私はならないかな」
心那「なんで?」
私「私が読んでもこんな英語じゃみんなが意味わからなかったら嫌だしな」
心那「そっかぁ、でもチャレンジしてみる?英語は教えるし、ママにちょうどいい本も選んであげる」
私「なってほしい?そうなら頑張る!」
と。。。。。
そして、その晩から心那先生のレッスンが始まった。
ネイティブの彼女からとことん発音を矯正してもらい、強調すべきところも、続けて読むところも全て教えてもらった。
登場人物のサブキャラ的な子の名前がどうも正しく発音できなくて苦戦していたら
心那「いっそこの名前を変えてしまえばいい、ママが言いなれている名前にした方がいい!Tinaでいこう!」となんと登場人物の名前も変えた(笑)
そして、なめらかに読めるようになるまで何度も繰り返し言ってくれてなんと合格をもらえた!
そして英語だけではなく、
「ママ、英語で難しいけどここはキャラクターの気持ちをきちんと声で表現した方がいい、ママ、この効果音は何か実際に音を立てれるものを近くに用意して小道具を使った方がいい、本を読むのって楽しいなっていうことを伝えていく気持ちで読むといい」
など、33歳の私は9歳の長女にどう読むかも教えてもらいました。
私は感心し、
「心那、すごいねー!!!」の連発(笑)
そして英語より音読の仕方より何より学んだことは
「どんな自信のなさも練習の積み重ねで解消されること」
私もそんな事は知ってたのよ、ジャザの新曲を覚えたりする時も練習を繰り返すことで自信になるし、でも「Mystery Readerは無理だわ、ネイティブの中で一人で音読は特に難しいわ、しかもオンラインでつながれると難しさ倍増だわ!」と最初から思いこんでいたのよね。
この分野はダメ!と守りに入っていたところを一撃でぶち壊されました(笑)
そして気づいたことは心那は先生に向いてる(笑)
しかもすごく褒めてくれます(笑)
どうやって教えたら楽しく出来るかも考えてくれながら教えてくれます。
そして心那先生から合格をもらってからいざ、先生に連絡!!
先生は日にちをセットアップしてくださいとメールで連絡する際、この一連の流れを英語で伝えたの。
そして最後に「先生、本を読む楽しさと練習によって自信はつけられるということを教えてくれてありがとう。心那はまさに私の小さな先生だよ」と伝えたら
先生からすぐに返信が来ました
「素敵なお話をシェアしてくれてありがとう、Kokoは見事な先生だね!クラスの中でも周りのお友達にまさにそのようにいろいろな事を教えてあげているよ、本当にKokoの先生になれて嬉しい」などなどと日にちのセットアップとともにメッセージをいただきました。
というような感じで、私の小さな英語の先生である9歳の心那先生は私が思っている以上にたくましく成長しているようです。
ただ、一番初めに心那先生が選んでくれた課題図書(笑)を私が読んだ時は
「おっと、これはやばいな」と思ったであろうあの一瞬の表情を私は見逃さなかったよ(笑)そんな私も今では先生から合格がもらえたし、本番までまだしばらくあることになったので練習頑張ります!!